こんにちは、みらいです。
今回はコンプリート機能とその対策について書いていきます。 これを知っていると劇的に得するということは現状はないですが、いつ活用できる場面がきてもおかしくない世情なので、興味のある方は是非読んでみてください。
コンプリート対策の概念としては、シンフォギアの「エクスドライブモード」やキン肉マンの「SPモード」辺りが該当します。
コンプリート機能とは
簡単にいうと「打ち止め機能」です。
MY19000枚(グラフの一番へこんだところからの枚数)に到達すると遊技続行不可能になります。なんでこんな機能がついたかというと、規制緩和をするうえで「パチスロはあくまで遊技なので射幸性はしっかり抑えてますよ」と言い訳できるようにするためです。
どんなに事故っても2万枚以上出ないんだからパチスロって健全でしょ的なノリです。
ただし2万枚以上出ないから限界まで出していいのかというとそうではなくルールがあります。
「導入から特定期間内のコンプリート機能作動率が0.1%を超えた場合」は罰則があります。
余談「増産中止になったチバリヨ2について」
一時話題になったチバリヨ2ですが、この機種はコンプリート機能作動率が0.1%を大きく超えていました。 詳細は伏せますが規定の数倍あったようです。
そのため、偉い人からこれ以上の販売は許さねぇとお達しがあったようです。
ちなみに今はコンプリートに関するルール(罰則)がこの頃より厳しくなりました。
実際0.1%ってどんなもんなの?
ざっくり目安で説明すると以下の条件をすべて満たすような仕様は確実に0.1%を超えます。
- 有利区間切断後はCZ移行確定かつ成功率50%で上位AT
- 上位AT中の純増5枚
- 有利区間切断後の期待値3000枚
- 有利区間切断確率1/5000
- 1日平均6000~8000回転
- 設定差は段階設計
- 設定配分はメイン機種クラス
こう考えると案外超えそうだと思いませんか?
そのため無策で高射幸機を作ると罰則を受けかねないので、コンプリート基準を守れるように、どこも対策を講じています。
最初に気になりそうなところだとヴヴヴ、からくりでしょうか。
ヴヴヴ
低設定がとにかく辛く、上位AT性能も低いため案外大丈夫です。
設定1の有利区間切れ後の期待枚数は約2000枚です。とはいえ高設定のコンプ率はとんでもなく高いため設定配分によっては危うくなります。導入直後は想定以上に設定配分が良く、コンプ率が0.1%を超えているのではとざわついていました。(設定入れすぎないようにしてくれと話しをしている噂もありました)
からくり
こいつは現行機で最高クラスです。
低設定の性能がヴヴヴより全然高いです。しかし高設定の性能はヴヴヴよりも遥かに低いため、設定配分を考慮したうえでのギリギリを攻めているのでしょう。 高設定の出玉率が公表値より低く出ていますが、ヴヴヴの設定投入率を鑑みて急遽性能を下げたのかもしれません。 もちろん遊技者に見えないところで冷遇などあるのかもしれませんが…解析が出ていない以上は言及できません。
最もコンプリート作動率が高い機種の予想
個人的な予想はゴブスレです。冷遇とかなさそうですしね。メイン機種としてフル稼働していたら超えていたかもしれませんね。
対策の仕方
結論
結論は以下2点となります。
- 19000枚出るまでの増加速度を落とす
- TY(期待枚数)分布を安定させる
参考仕様
わかりやすく極端な例で考えてみます。(有利区間上限など非考慮)
- 上位ATの純増1枚、期待値19000枚
→1日の回転数では19000枚到達が不可能 - CZ成功率100%、成功時は2000枚固定AT(期待値2000枚)
→一撃19000枚の確率0% - CZ成功率10%、成功時は20000枚固定AT(期待値2000枚)
→一撃19000枚の確率10%
とはいえ今のトレンドは高純増&高射幸ですからね。
トレンドの機種を作りたいと思うともろにバッティングしてしまいます。
トレンドに乗りつつ対策をするためにはどうするかというと、 「一撃で19000枚でなかった場合の以降の増加速度を落とす」のが効果的です。 増加速度を落とすためにはAT間の通常時を長く消化させることが理想です。
これの分かりやすい例がシンフォギアやキン肉マンになります。
シンフォギアのエクスドライブモード
100枚のATと通常時を繰り返し出玉を増やす
→4000Gかけて2000枚出す(増加速度0.5枚/G)
キン肉マンのSPモード
上位AT後3回目のATが強ATとなり再度上位ATへ移行する
→上位AT間で通常時を1000G程度消化するため19000枚までの増加速度が落ちる
今後この知識が活かせそうな場面
例に挙げたシンフォギアやキン肉マンの仕様が非公表で出てきた場合に一早く気づけた場合はブルーオーシャンの狙い目となりそうです。
ただエクスドライブモードは一目瞭然なので、狙い目となるのはキン肉マンのケースですね。
この知識があることで、導入前から「この性能ならコンプリート対策が必要では?」と着眼点を持つことができ、解析情報が出ていない仕様を発見できる可能性が上がります。
最後に
高射幸かつ内部仕様が複雑化している機種が多い昨今では、 周りが気づいていないハイエナポイントに気づけた場合のリターンが大きいです。
一見役に立たなそうな知識から思わぬ優位性を得られる可能性もあるので、 専門的な知識を得ておくというのもアリだと考えています。
今後も将来役立つ可能性がありそうな情報を発信していきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。